HOMEメイン > 2005年02月

2005年02月16日

中部国際空港セントレア内レストラン光触媒塗料のコーティング施工工事

中部国際空港セントレア内のレストランにおいて光触媒塗料のコーティング施工を行いました。

中部国際空港セントレア  中部国際空港セントレア 光触媒コーティング工事1
中部国際空港セントレア 光触媒コーティング工事2 中部国際空港セントレア 光触媒コーティング工事3

投稿者 Webmaster : 09:28 | コメント (0)

2005年02月05日

光触媒のたまご

光触媒のたまご

光触媒のたまご

光触媒のたまごは、最先端技術の多機能光触媒技術と瀬戸の伝統の白雲陶器、多孔質セラミックスのコラボレーションによって生まれました。

光触媒のたまごは、自ら酸化して細菌や臭いを分解します。多孔質セラミックスと白雲陶器は臭いや湿気を強力に吸着します。

時々天日干しすると効果は長持ちします。

トイレや玄関、冷蔵庫の中など臭いの気になるところにインテリアとして置いていただければ、いやな臭いや細菌、ウィルスなどを光触媒の作用で分解除去してくれます。

高さ:約70㎜
直径:約50㎜

光触媒のたまごとりんごの実験

ビニール袋を2つ用意し、1つには光触媒のたまごとりんごを入れ、もう1つにはりんごだけを入れ、室内で1ヶ月放置した。結果は下の写真の通り。(試験期間:平成15年4月28日から平成15年5月28日まで) 光触媒のたまご  光触媒のたまご

光触媒による硫化水素濃度低下試験

光触媒のたまごを試験用テトラバッグ(3リットル)に入れ、その中に硫化水素ガスを飽和状態になるまで充填し、5分、30分、60分、120分、180分後に硫化水素アンモニアガスの濃度を測定しました。

試験開始時に23ppmの硫化水素が120分後に0ppmにまで低下しました。

計量者:(株)アイエンス
登録No.667

分析方法:ガス検知管法

投稿者 Webmaster : 11:41 | コメント (0)

スーパーMEK-IN

光触媒機能を持った除菌消臭スプレー

スーパーMEK-INmek.jpg


塩素系、アルコール系の成分・防腐剤・界面活性剤は一切使用していない中性水溶液で、食品衛生法もクリアする安全性の高い最先端ナノテクの環境対応型除菌消臭液です。

500ml容器入

使用用途
  • まな板、包丁など台所用品の除菌消臭。
  • 室内、車内、家具、敷物、布製品、トイレ、ベビー用品、ペット用品、釣具、服、靴、靴下、介護用品などの身の回り品の除菌消臭。
  • ホテル、公共施設、介護施設、病院施設等の除菌消臭。
 台所用品はスーパーMEK-IN使用後、水で洗い流してからお使いください。 
※食品には使用しないで下さい。
使用方法
対象面の大きさに合わせて20~30cm離れた所から均一にスプレーしてください。(汚れが固着している場合は、よく清掃後スプレーしてください。)
使用上の注意
人体に有害、及び危険な成分は使用しておりませんが、飲料ではありませんので、飲み込まないで下さい。
有効使用期限
3ヶ月が目安ですので開封後は早めにご使用ください。
保管廃棄方法
幼児、子供の手の届くところに置かないで下さい。40℃以上の所には置かないで下さい。日のあたらない場所で保管してください。廃棄の際は、中身を使いきり自治体の定める方法に従って処理してください。

ウィルス抗菌試験

使用ウィルス:トリインフルエンザウィルス A/Thukey/Ontario/7732/66 (N5N9) 約31万個/100μl
試験方法
鳥インフルエンザウィルスと1%スーパーMEK-IN、PBS 0.9mlを混合し、ローテーターで混合した。0、5、15、30分後、上清のウィルス量を測定した。上清のウィルス量は、MDCK細胞を用い50%感染価(TCID50:Tissue Culture Infectious Dose 50%)を持って測定した。
試験結果
トリインフルエンザ試験結果 鳥インフルエンザ試験結果
考察
1回目は、スーパーMEK-INをPBSで1%混濁液にしたが、十分PBSで混濁できず1mm程度の沈殿物が存在したため、不活性率が低く出たと考えられる。

2回目は、粒子を均一化するため、スーパーMEK-INを乳鉢で十分砕いた後、PBSで1%混濁液を作成した。

したがって、2回目の結果をまとめると、約300,000個のウィルスが、30分間1%スーパーMEK-IN混濁液と混合することで、約297,000個のウィルスが不活性化された。(30分で99.0%のウィルスが不活性化された。)

投稿者 Webmaster : 10:38 | コメント (0)

2005年02月03日

アパタイト被覆二酸化チタン光触媒材料「ナノミック」



アパタイト被覆二酸化チタン光触媒材料「ナノミック」は、二酸化チタンの表面をアパタイトで覆われているので、シックハウス症候群の原因でもあるホルムアルデヒドやNOx、細菌やウィルスを吸着して分解することができます。消臭、抗菌・抗カビ、窒素酸化物の除去、防汚、揮発性有機物の除去等に利用可能です。

アパタイト被覆二酸化チタン光触媒材料「ナノミック」の特徴

  • 光が当たらなくてもアパタイトが物質を吸着
  • 二酸化チタン光触媒が分解
  • 有機塗料や樹脂など有機系の材料に複合化できる
  • アパタイトで物質を捉えるので確実に分解

「ナノミック」スラリー

アパタイト被覆二酸化チタン 「ナノミック」 スラリー
アパタイト被覆二酸化チタン 「ナノミック」 スラリー
有機系の媒体に使用できます。(樹脂、繊維、プラスチック、セラミックス、紙、木材、塗料等)塗料化も可能です。
1Kg容器入
※詳細はお問い合わせください。

「ナノミック」パウダー

アパタイト被覆二酸化チタン 「ナノミック」 パウダー
アパタイト被覆二酸化チタン 「ナノミック」  パウダー
有機系の媒体に練り込むことができます。(樹脂、繊維、プラスチック、セラミックス、紙、塗料等) 1Kg容器入
※詳細はお問い合わせください。

「ナノミック」ペースト

アパタイト被覆二酸化チタン 「ナノミック」 ペースト
アパタイト被覆二酸化チタン 「ナノミック」  ペースト
有機系の媒体に練り込むことができます。(樹脂、繊維、プラスチック、セラミックス、紙、塗料等) 1Kg容器入(受注生産)
※詳細はお問い合わせください。

投稿者 Webmaster : 09:55 | コメント (0)

2005年02月02日

3次元光触媒フィルター

3次元光触媒フィルター 3次元光触媒フィルターの表面

発泡ポリウレタンのような3次元網目構造の多孔質セラミックスにアパタイト被覆二酸化チタンがコーティングしてあります。3次元光触媒フィルターは、接触効率が高く、圧力損失は低いため各種フィルターとしてご利用いただけます。

3次元光触媒フィルターの特徴

  • アパタイトが有機有害物質を吸着し二酸化チタンが分解します。
  • 基本材質のアルミナはセラミックスの中でも高硬度・高強度な素材として知られています。
  • 樹脂製品のような紫外線による経年劣化がありません。
  • 水に不溶。

3次元光触媒フィルターの用途

排気ガスのフィルターや各種触媒を担持する空調機器用フィルターの基材としてご利用いただけます。

投稿者 Webmaster : 16:20 | コメント (0)

光触媒を用いた青果物流通容器の生菌数増殖抑制に関する基礎的研究

アパタイト被覆二酸化チタンを塗布した容器の殺菌効果

はじめに
近年、青果物流通では、容器包装リサイクル法の施行や物流コスト削減の要望の高まり、O14001(環境マネジメントシステム)や2005年発行のISO22000(食品安全マネジメントシステム)の認証取得の必要性が高まっていることから、通いコンテナ(リターナブル容器)や青果用トレイの再利用化が積極的に導入されている。

このコンテナやトレイの再利用は、生産地からの出荷前、あるいは消費地にて青果物を陳列する前、殺菌や脱臭が望まれる。しかし、殺菌や脱臭等の衛生管理は、コスト面やハード面の問題があるため、生産地や消費地単独で行うには作業性の煩雑さなどの問題が生じる。

それに対して、最近注目されている光触媒は、光(太陽光、厳密には380nm以下の紫外線)照射で温度に関係なく有害物質の分解や除菌が可能であるため、生産地から消費地までの様々な流通工程で、簡便にコンテナやトレイの脱臭及び殺菌ができる可能性を有する。

本研究では、青果物流通容器に利用できる脱臭・抗菌材料として、アパタイト被覆二酸化チタンに着目した。ここにアパタイト被覆二酸化チタンは、基材を分解しないため様々な材質の容器への塗布や練り込みが可能である。

また、アパタイトは細菌やウィルスなどのタンパク質やアンモニアやNOx、アルデヒドなどの吸着能に優れ、それを大量に吸着することが出来、二酸化チタンは光を照射することで強い酸化力を生じるため、有害な有機化学物質や細菌、臭いなどを分解し、炭酸ガスや水などに分解・除去することが出来る。

この二酸化チタンの殺菌・抗菌効果に関する報告は、環境分野を中心に広く注目されているが、報告は分離培養された供試菌が対象で、実用面での報告は少ない。ことに、青果物流通容器における二酸化チタンの利用に関する研究はエチレン分解を対象とした報告が主である。

そこで今回は、実際の青果物包装内の付着水滴を採取し、これと滅菌生理食塩水をホモジナイズした菌懸濁液を、アパタイト被覆二酸化チタンを塗布したプラスチック容器(以後、光触媒容器と略称)に分散させ、その生菌数変化(一般生菌数、大腸菌群数、真菌数)をもって殺菌効果の指標とした。これを種々の紫外線強度や温度の条件下で計測し、基礎的知見を整理したので報告する。

測定方法

1.材料
プラスチック容器(HC-07A、Risu製、内寸310×207×115mm、材質PP)にバインダー(AP-609L、Shouwa-Koubunshi)を塗布し、アパタイト被覆二酸化チタン(NSP-S001、Nonamic)をバインダーの上に吹き付け、乾燥前と乾燥後の質量変化を計測し、チタン1g塗布されたプラスチック容器を光触媒容器として測定に用いた。

次に、フィルム包装された市販のホウレンソウを購入後直ちに実験室に搬入し、これを室温(20℃)で室内で保存した。24時間後、袋からホウレンソウを取り出し、フィルム全体(面積200×100mm程度)に付着した水滴/水膜をスタンプスプレード(滅菌スタンプ瓶定量用TF-4000、栄研)で採取したのち、これに滅菌生理食塩水10mLを入れて振り混ぜた。この滅菌スタンプ瓶に入れた50mLを、10倍希釈となるように450mLの滅菌生理食塩水に入れ、これを菌懸濁液とした。

その後、この菌懸濁液100mLを光触媒容器の底面に均一的に広げた。容器には蓋をせず、上面をサランラップでシールした後、学内部屋の窓近くに24時間容器を静置(紫外線強度0~0.35mW/cm2、直射日光は当たっていない)させた。容器から計測開始前と24時間後のモデル溶液を1mLずつ採水し生菌数を計測した。なお、測定に使用した容器は、測定前にブラックライトに1時間照射(紫外線強度0.20mW/cm2)し、エタノール噴霧し殺菌したものである。

2.生菌数の測定
一般細菌数は、試料液を100~107程度に希釈し、その0.1mLを標準寒天培地に塗抹し、これを48時間35℃の条件下で培養し、CFUから一般生菌数(CFU/mL)を算出した。大腸菌群数は、抽出液から0.1mLをVRBA培地に塗布し、これを24時間35℃の条件下で培養し、そのCFUを計測し希釈倍率からCFU/mLを算出した。

測定結果及び考察

図に測定時の生菌数(一般生菌数、大腸菌群数)の変化を示す。これを見ると、容器内の生菌数は時間の経過とともに、1.4logCFU/mL程度増えたのに対し、光触媒容器では、2.7logCFU/mL程度減じた。よって、今回の測定条件では光触媒容器はコントロールと比較して4.1logCFU/mL程度の抗菌性があるといえる。また大腸菌群は光触媒容器により滅菌された。
morioka[1].png

コメント

今回の実験は、定量的なデータを得るため、各容器に100mLもの水膜を作りその生菌数の経時変化を調べたものである。目的にあるように、屋外にて洗浄・天日乾燥した場合、今回よりも良いデータが出るのは記すまでもない。既に、アパタイト被覆二酸化チタンの抗菌性は検証されており、このことからも天日乾燥による流通容器の滅菌(脱臭)は可能と考え、検証を行っている。

アパタイト被覆二酸化チタンの特徴は、


  • 基材を分解しないため様々な材質の容器へ塗布や練り込みが可能

  • 抗菌性を有する

  • 親水性を有する

  • 安全性を有する

  • エチレン等を吸着できる


である。21世紀型の青果物流通容器を考える場合、光触媒の利用は極めて実用的になるのではないだろうか?

参考文献
岩手大学農学部 小出章二 岸 司
中京大学生命システム工学部 野浪亨
論文より抜粋

Basic study on antibacterial efficacy of photocatalyst covered plastic container for vegetables and fruits : decontamination characteristics of plastic container covered with apatite coated titanium dioxide photocatalyst.

投稿者 Webmaster : 14:34 | コメント (0)

2005年02月01日

X線分析とEDX面分析

粉末X線分析

蛍光X線分析

粉末X線分析 チタンとリンとカルシウムのピークが確認できる

蛍光X線分析

分析手法:SFPバルク  試料形態:酸化物
成分名測定条件スペクトルX線強度(kcps)分析結果(mass%)
TiO2Hv01Ti-KA11.810282.9950
CaOCa01Ca-KA20.030110.4177
P2O5P 01P -KA3.35453.3754

電子顕微鏡写真

Nonamicの状態観察

通常二酸化チタンとアパタイト被覆二酸化チタンのSEM観察を以下に示す。

アパタイト被覆二酸化チタンimgxrdp.jpg 二酸化チタン単体

写真左:アパタイトを被覆した二酸化チタンの電子顕微鏡写真(25,000倍)
写真右:二酸化チタンの電子顕微鏡写真(25,000倍)

二酸化チタンの粒子表面は、粒子の形が明確であることに対し、アパタイトを被覆した粒子(Nonamic)はその形が明確でなく雲状の粒子が付着していることが観察できる。

この雲状の粒子を半同定する目的でEPMA(electron probe micro analyzer)を用いて粒子の含有元素を調べた。結果を以下に示す。

EDXによる面分析

下の写真は、SEM(電子顕微鏡)で観察された範囲内の元素分析を行ったものです。

SEM像で白く光っているのが光触媒です。Ti(チタン)の分布は青色で、Ca(カルシウム)の分布は赤色で示しました。

SEM像(白色)、Tiの分布(青色)及びCaの分布が一致していることから、TiO2粒子表面にアパタイト(Ca10(PO4)6(OH)2)が被覆していることが分かります。

SEM像

上の写真の左側はSEM像です。白く見えるのがアパタイト被覆二酸化チタンです。右側の青白く見えるのがTi(チタン)です。

SEM像の光触媒と右側のTiの分布は一致しています。

SEM像

上の写真の左側はSEM像です。白く見えるのがアパタイト被覆二酸化チタンです。右側の赤く見えるのがCa(カルシウム)です。

SEM像の光触媒と右側のCaと上の写真のTiの分布が一致していることが分かります。

色が濃い部分が元素が偏在しており、写真中Ca元素がTi元素の周りにあることが判る。

ハイドロキシアパタイトCa10(PO4)6(OH)2の組成中には、Ca元素が存在すること及び他の分析からCaの化合物がないことから雲状の粒子はアパタイトであると同定することができた。

投稿者 Webmaster : 13:14 | コメント (0)